デジタル化とは、記号化された情報を、蓄積し(Data Base)参照し(Reference)、数学的に処理する(Processing)技術と定義しましょう。

その影響力は、紙の情報とデジタル情報を比べるとよく分かります。

「紙の情報」(フィルム等も含まれます)は、伝達、蓄積と管理、参照、編集、複写、共有、拡散が困難です。莫大な時間と労力とコストがかかります。

対極の世界は、こうです。スマホで撮影した動画が、あっという間に全世界の何百万人、何千万人に共有され、影響を与え、リアクションが起こる。DNAの配列が解析され、新薬やクローンが生み出され、量子コンピューターで地球温暖化の影響をシミレーションされる。こうした現象を、私たちは毎日のように目にしています。

デジタル技術は、何よりも多様性の尊重と保障に大きな力を発揮します。

ハンディキャップを持っている人々が、そうでない人々と同じような体験ができ、自己表現ができるために必要な、様々な道具やプラットフォームはデジタル技術に依存しています。

異質なものに対する偏見を克服するには、実際に見て、経験して、コミュニケーションしてみる他はありませんが、そのコミュニケーションを可能にするのもデジタル技術です。

必要なものを、本当に必要としている人に、必要な時に提供するというサービスは、ビジネスでも公共政策でも顧客満足を最大化します。ビッグデータとデータマイニングがとそれを可能にします。

このようにデジタル技術は、現代社会において人々の「幸福の追求」「自由の実現」に無くてはならない資源です。それ故に、Dignityとの関係でDigitalの最も重要な論点は、デジタル社会権」とでも言える権利が保障されなければならないということです。全ての人々に、最低限のデジタルインフラとデジタルリテラシーが行き渡るように、政府は通信、デバイス、教育とリスキリング(スキルの学びなおし)に資源配分しなければならないのです。

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