ひとりひとりの多様性が尊重される社会であって初めて、「ひとりひとりが誇りをもって生き、そして最後を迎えること」が保障されます。

国籍、人種、政治的、性的なマイノリティが抑圧されないこと、出身、出生、障害等を理由に社会生活で不利益を受けないことが、多様性尊重の中身になります。

多様性の尊重は、Dignityを実現し保障する直接の条件の一つになりますが、それだけにとどまりません。

地球の生物の歴史をたどると、DNAから単細胞生物、哺乳類から類人猿を経由して人類が誕生する過程は、突然変異によって生じた異種が、地球環境の巨大な変化をきっかけに、偶然に他の種と交わることによる、多様性の発現と包摂のメカニズムであったことが分かってきています。

多様性こそが、環境適応と創造の原動力なのです。

日本が単一民族であると誇っている人々は、2重の過ちを犯しています。単純(純潔?)であることは誇るべきことではなく、また事実でもありません。日本列島がユーラシア大陸と陸続きだった頃はもちろん、分離した後も、筏や船で漂着した多様な人々が混じり合い、技術や文化が刺激し合って、古代日本は生まれたのですから。

そして現代社会においては、「混血」( 他の種と交わることによる、多様性の発現と包摂のメカニズム )を実現するのが、デジタル(Digital)です。

新しい創造があってこそ、持続可能な成長(SDGs)を実現できます。

そして多様性を尊重する社会、デジタル革新(DX)と、SDGsを誘導する地方や国の意思決定には、多様な人々の多様な意見が反映される新しい民主主義(Democracy)が必要です。

このようにつながっていきます。

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